父亲徹(テツ)は亡き妻を深く愛していたが、彼女の死後も別荘で気ままに暮らしている。徹はプレイボーイであり、若々しい体の持ち主であるため、娘の洋子(ヨウコ)にとっても自慢の的であり誇りであった。ある日、徹は洋子に再婚の話を持ちかける。徹は結婚相手として、ひとりの女性を紹介した。洋子は驚きと動揺した。「パパは私だけのもの」という気持ちは、彼女の心を揺さぶった。洋子は父を愛し、父もまた娘を愛していた。しかし、再婚相手として現れた女性との関係が気になり始める。自分が大人になっても父の愛情を独り占めできなくなることに寂しさを感じる洋子。一方で、父を幸せにすることが自分の役割なのだという思いもある。洋子と女性の間で葛藤が始まる。洋子は女性を受け入れることができず、女性もまた洋子を自分の邪魔者と感じ始める。父を取り巻く独特な雰囲気とは裏腹に、家族の絆は少しずつ崩れていく。そして、父と女性の結婚式の日。洋子は自分が幸せを願うべきなのか、それとも父の幸せを願うべきなのか悩み続ける。最後に洋子は父を許し、新しい家族の一員として受け入れるのだった。